標葉郷からのご出陣!
そして今年は、標葉郷(浪江町、双葉町及び大熊町)の騎馬武者56騎が、東日本大震災後初めて浪江町内でのお行列を再開し、その勇姿を再び拝見することができました。
7月28日は浪江町の中央公園を出陣後、JR浪江駅前、新町通りを経由して商工会館前までをお行列。8年ぶりの町内お行列を一目見ようと、多くの方々が早朝から標葉郷本陣や沿道で拍手と歓声をもってお出迎え。震災前のかけがえのない風景がまた一つ甦った感動の瞬間でした。その後、小高神社(南相馬市)で小高郷と合流し、本陣のある雲雀ヶ原(南相馬市)にご参陣。今年は標葉郷からの出陣ということもあり、標葉騎馬武者の方々の気合も充実しています。そして本陣にて総大将 相馬行胤(みちたね)公をお迎えし、宵乗り競馬が執り行われました。白鉢巻に陣羽織という出で立ちで古式再現の宵乗り競馬は、勇壮さや荒々しさとともに荘厳さが伝わってくる、初日のハイライトです。
翌29日は南相馬市原町区でのお行列の後、雲雀ヶ原での甲冑競馬、神旗争奪戦が執り行われました。標葉郷の騎馬武者が甲冑をまとい、旗指物をなびかせながら威風堂々と駒を進める様子や、数百の騎馬が御神旗めがけ場内を所狭しと駆け回り、最高の栄誉を勝ち取る様子は、歴史絵巻という言葉では収まらない、当時にタイムスリップしたような感覚を与えてくれます。
その後、標葉郷騎馬武者は浪江町に凱旋し、凱旋行列と中央公園で神旗争奪戦が行われました。本陣にて功を成し、名を上げてきた標葉郷騎馬武者を、誇らしい気持ちで迎える瞬間です。凱旋の口上を聞きながら、8年ぶりにお帰りなさいと思えた瞬間でした。
感慨深そうに見つめるおじいちゃん、おばあちゃん。
目を輝かせながら歓声をあげる子どもたち。
その様子を笑顔で見守るお父さん、お母さん。
たくさんの笑顔と温かい気持ちがあふれる一日となりました。
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