1,3,4号機の原子炉建屋が水素爆発し、1,2,3号機の原子炉内の核燃料が溶け落ちた、東京電力福島第一原子力発電所。あれから6年半が経過した今、発電所の状況はどうなっているのでしょうか。
約5500人(地元の方の割合が約55%)の作業員の皆さんが働いてきたこの場所は、私たちが持つイメージよりも変化が進んでいます。
事故が起きた1~4号機の見た目はどうでしょう。4号機については2014年12月に使用済み燃料が全て取り出され、1~3号機については、4号機の使用済み燃料の取り出し成功を例に、まずは使用済み燃料取り出しに向けて、原子炉建屋上部解体工事と取り出しカバーの設置が進んでいます。
事故当時、敷地内全域は全面マスク・防護服を着用しなければ滞在出来ない状況でした。今も1~4号機周りはそうした恰好でなければ作業は出来ません。その一方、敷地内の約9割は除染も進み、オフィスや休憩所の整備も進み、一般の皆さんと視察に訪れた際には、敷地入口等はごく普通の恰好で滞在できるようになりました。
溶け落ちた燃料の取り出しに向けては、人が近づけない放射線環境下にロボットを用いた調査が進められています。1、2、3号機に調査ロボットが投入され、3号機では溶け落ちた燃料と見られるものが確認されました。
私たちの暮らしの傍らで廃炉はどの様に進んでいくのでしょうか。
何十年と私達の暮らしと繋がっていくからこそ、山積みの課題と向き合い、今日も汗をかく人たちがいるのが「福島第一原子力発電所」です。
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