広野町視察レポート

広野町視察レポート

視察日:2016年2月6日

あなたはお隣の町村のことをどれだけ知っているでしょうか。『双葉郡未来会議』は「知る」「見る」「繋がる」という3つのコンセプトのもと活動を展開しています。

今回は『双葉郡未来会議 season1』で広野町の現状報告をしてくれた遠藤浩さんの案内で、広野町を視察しました。

双葉郡の南の玄関口・広野町。 温暖で寒暖差の少ない気候から「東北に春を告げるまち」のキャッチフレーズを掲げています。

広野町の震災前の人口は約5,500人。東京電力福島第一原子力発電所から30km圏内にある同町は原発事故後、緊急時避難準備区域に指定されましたが、2011年9月に解除、翌年3月に役場機能も町内で再開しています。現在は人口の約半数の2500人が町内で暮らしています。

まずはじめに見学したのは、公設商業施設「ひろのてらす」。わたしたちの視察1か月後にオープン予定のこの施設は、震災・原発事故の影響で食品や日用品が買える商業施設が減少したことが背景となって、新設されることになりました。

次に訪れたのは広野駅。2014年6月に同駅と竜田駅間の運行が再開、ちょうど常磐線の下り電車が通過するのを見ることができました。

次に訪れたのは工事真っ最中の堤防。堤防の上に登り、海とまちとを眺めてみました。

それから「ふたば未来学園高等学校 」を訪問。未来学園は旧広野中学校の校舎を利用して、2015年に開校しました。

この日は社会起業部に所属する生徒さんがわたしたちを迎えてくださり、 学園での生活やまちづくりの取り組みについて報告して頂きました。

その後、防災緑地の計画が進められている駅東側の地域に。土木事務所の方に案内して頂きました。

内容盛り沢山の視察はまだまだ続きますが、ここでお昼休憩。お昼ご飯は二ツ沼公園内にある「アルパインローズ」さんで。

午後に訪れたのは「Jヴィレッジ」。日本サッカーの発展を支えてきたこの施設は、震災以降、福島第一原発事故対応拠点としての役割を担ってきました。そこで「東日本大震災以降のJヴィレッジにおける東京電力の取り組みについて」をテーマに、東京電力の社員さんにお話しして頂きました。

最後は、東京電力の社員さん案内のもと、広野火力発電所内を視察しました。

視察を終えて、最後は参加者全員で振り返り。視察で印象に残ったことを共有したり、双葉郡未来会議の役割について考える時間となりました。

視察に参加してくださった皆さん、ありがとうございました。参加者の皆さんの感想はこちらからお読み頂くことができます。

今回の視察で広野町についての理解が深まり、町村を超えた協働が生まれれば嬉しく思います。