20230423/双葉町ー羽山神社の春例祭
2023年4月23日
この程、双葉町細谷地区の中央に鎮座する細谷住民の心のよりどころである羽山神社の春例祭が行われました。
県内外から氏子らが集い、高倉洋司宮司により執り行われ、細谷住民の御多幸、御健勝、身体堅固等、さらには故郷双葉町のさらなる復興前進等を祈願。
この日は好天に恵まれ、春爛漫の柔らかい日差し、新緑鮮やかな木洩れ陽の下、140段の参道をゆっくり登るきると、大きく視界が広がり細谷地区の全域が見渡せます。
細谷地区は、東京電力第一原子力発電所に隣接し、ほぼ全域が中間貯蔵施設エリア内にあり、小高い境内から眺める、巨大処理施設群や大きな付属建物等かつての細谷の風景とは一変しているのを改めて眺めました。さらに、過酷で歴史的な大事故を起こした、原発群が望めるが、林立する処理水タンク群が化学工場でもないのに異様に見え、今後何十年も続く廃炉工事の様子は遠望するも、よくわからない。
一年ぶりに再会した氏子など細谷住民同士、コロナ禍が終息傾向にある中、近況や世間話など積もる会話が笑顔の中に弾みました。
藩政時代から明治の初めにかけて先人が細谷地区に入植し、豊潤な地域を作り上げた事に思いをはせ、原発事故により、故郷を離れざるを得なかった無念を改めて直視しながらも住民どうしは次の再会を楽しみにして散会しました。
双葉町細谷【いわき市に長期避難中】 記:大橋庸一
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