羽山神社春の例大祭2021

羽山神社春の例大祭2021

この程2年ぶりに羽山神社に氏子7人が参集し、高倉宮司により「羽山神社春の例大祭」が執り行われ、細谷住民の身体堅固・家内安全さらにコロナ禍の早期収束を祈願しました。
ほぼ全域が中間貯蔵施設エリア内の細谷行政区…帰還の望みを絶たれた細谷住民は福島県内に長期避難を余儀なくされ、住民の心の拠り所である羽山神社は、ずっと無人の細谷地区に寂しく鎮座している。

神社境内は、鮮やかな新緑が柔らかい春の日差し眩しく映え、氏子同士がコロナ禍喧しい日々、久しぶりの再会に近況を語りあう等会話が弾んだ。
境内から見る「ふるさと細谷」は巨大な中間貯蔵施設群が稼働中で驚くほど変わりゆく故郷の景色に一抹の憂いを感じていた。

さらに、指呼の間見える歴史に残る大事故を起こした東京電力の原子力発電所を望み、今となっては、なんとも複雑な思いが脳裏を過り、10年間の経過に改めて無念さを感じた。
参拝終了後、お互いを励ましあい再会を楽しみに、それぞれの避難先に向け散会した。

令和3年4月吉日
双葉町細谷行政区顧問 大橋庸一