2月25日、浪江町請戸漁港に漁船が戻ってきた。震災から6度目の春。
大漁旗を掲げた26隻(震災前94隻)の漁船は、沖合で隊列を組みながら、港沖の海底に沈む旧くさ(草かんむりに召)野神社があったとされる場所付近を旋回し、帰還の報告がされた。
入港する漁船の姿は、震災前の毎年正月2日に行われていた「出初め式」を彷彿とさせるものだった。
港には、帰還を待ち望んだ家族や港湾の復旧工事に携わった多くの関係者が集い、6年前の大津波で犠牲となった仲間と家族に黙祷が捧げられた。
時を同じくして、第一原発から半径20キロ圏内禁漁規制が、10キロ圏内に見直され、請戸地先での漁が可能となり、請戸の特産だったコオナゴ漁から再開される。
6年経って、ようやくスタートラインに立った。
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