復興まちづくりの考え方に関連するのが、住民の帰還意向です。「戻りたい」「すぐに戻る」と回答した人が大体1,500人。第一陣で帰るとなると、1,500人程度が帰っていくのかなと予想できます。じゃあ、1,500人程度で町は存続できるのかというと、まあ、できるでしょう。ただ、そこから、本当に戻るかどうかというのは未定です。まだ「判断つかない」という人も大勢いるので、この人たちをどう見ていくかですね。
復興まちづくり・復興拠点の現状としましては、現在、災害廃棄物の焼却施設・減容化施設も稼働していますし、請戸漁港の復旧も進んでいます。スポーツセンターも、先々日に竣工をようやく迎えたという情報をいただきました。浪江町役場さんも、今は70名体制で、戻って業務を行っております。
復興まちづくりの目指す姿ということで、私が考えるのは、自分たちの町だけの話ではなく、双葉郡としてどうやって復興していくのかに注目したいということです。双葉郡全体で考えたとき、この町・この村はどの役割を担っていくのか… そうやって、みんなで復興を目指していければいいなと思います。
ここからが、地域団体、わたしが所属している団体の紹介です。
「浪江焼麺国」では、平成29年3月の解除に向けて何をするのか話し合ったところ、浪江町役場さんと連携して、浪江町に集客して経済効果を生めるのではと考えています。B—1グランプリで優勝して知名度は高い、これが浪江の強いところではないかなと思います。
現在も活動はしていまして、常総市で炊き出しですとか、そういうものを行いました。
浪江町商工会青年部では、今は二本松市さんが行っている十日市に出展などしておりますが、避難指示解除後は町のイベントをまたやりたいということで、解除になったらみんなでやってみようかと議論しています。また、今度川内村さんでマラソン大会が開催されますが、協力して出展したいと思っております。
浪江青年会議所も、震災後活動しております。よく会議をして炎上する話が、“帰る人のためにやるのか”“帰らない人のためにやるのか”、“帰れない人のためにやるのか” … これは事業を作る上で必ず出てきます。それを踏まえた上で、じゃあ、みんなに何ができるのかということで、クリーンアップ大作戦を避難先で実施しています。避難先の自治体に感謝を込めたクリーンアップ大作戦というかたちです。あとは、先ほど言った「こいのぼりプロジェクト」ということで、時期になったらみんなで町に行ってこいのぼりをあげています。小学生もお手伝いみたいな感じで参加しています。
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