八町村現状報告:浪江町(3)

八町村現状報告:浪江町(3)

こちらはインフラの復旧状況です。上下水道は70%が復旧済みです。常磐道も浪江インターが開通しました。作業で私はいつも楢葉町に行っているんですけれども、すごい渋滞なんですね。事故もしょっちゅう起こっていて。この間ようやく、常磐自動車道が広野まで二車線になると聞きました。これを是非とも仙台のほうまで繋げていただきたいなと思います。

事業所については、町内で一時営業できない状態が続いた為、35%は避難先で再開しているところです。この35%というのは、建設業を中心とした運輸業ですとか、そういうものであって、地域コミュニティを相手にする商売というのはやはり厳しいということで、再開はできていません。あとは町内でもスタンドとローソンが再開していますし、壽(日本酒)を作っている鈴木酒造さんも、この間テレビで「いずれ浪江に戻ってきて焼酎を作りたい」と話しているのを聞きました。

農業分野では、米を作ったり、野菜を作ったり、花を作ったりという動きが進んでいます。米も販売をしていますし、野菜も花も出荷されております。こちらも先程話した鈴木酒造さんでは、米を使って酒を作るということでやっていました。

漁業は現在復旧工事が進んでいますが、まだちょっとわからない状況ではあります。第一で凍土遮水壁が完成したので、これからこういう状態(スライド左下写真)に進んでいくのかなと思います。

未だに仮設にいらっしゃる方と、借り上げに住んでいる方の数はこの通りです。私は借り上げにいましたが、現在は賃貸アパートに入っています。復興公営住宅も次々に建設されていまして、私が住んでいるいわき市でも完成されていました。

健康管理については、例えば、ホールボディカウンターを導入して検査することができます。私も最初の頃は原発の中に入っていきましたので、すごく内部被曝したんですけれども、現在は限界値以下まで下がっています。

学校教育の面では、小学校と中学校が再開しています。浪江焼麺太国と浪江青年会議所で授業を行ったり、福島大学と連携して、こいのぼりプロジェクトを行っています。

町民がバラバラに避難しているので、各地に交流館を作っているのが浪江町の特徴なのかなと思います。タブレット端末は、私まだ使用していませんので、後ほどやってみたいと思います。「浪江のこころ通信」これは、浪江町民だと、誰がどこで何をしているのか、どういう思いでいるのかというのがすごく伝わるので、毎回読ませてもらっています。

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