「双葉郡未来会議 season3 〜大熊・双葉編〜」開催レポート

「双葉郡未来会議 season3 〜大熊・双葉編〜」開催レポート

2016年6月25日、いわき市にて「双葉郡未来会議 season3 〜大熊・双葉編〜」を開催しました。

第1回目の開催では広野町・川内村・楢葉町、 第2回目では葛尾村・富岡町・浪江町に焦点を当て、3回目となる今回はいよいよ8町村のうち最後となる大熊町・双葉町に焦点を当てました。
この日も100人超の方にご参加頂くとともに、前回・前々回と比べて若い世代の参加者が多く見受けられました。

 

テーマは「半世紀後へのバトン」。原子炉の廃炉にかかる時間は少なくとも40年と言われています。果たして私たちがその時を見届けることができるかはわかりません。だからこそ、今を生きる私たちが、私たちの子供に、私たちのまちに「何を残せるのか」を考える時間にしたいとの思いから、このようなテーマを設けました。

会場後方と受付ロビーには、双葉郡8町村、双葉警察署、双葉地方広域市町村圏組合消防本部等に資料提供して頂き、展示ブースを設置。休憩時間には展示資料を眺めながら感想を交わす参加者の姿が見られました。

 

「双葉郡未来会議」副代表の下枝浩徳(葛尾村出身)から当団体のこれまでの取り組みについて、西川珠美(川内村在住)から双葉郡全体の情報共有があったのち、大熊町・双葉町の現状報告へ。

各町2名ずつのゲストに登壇して頂き、まちの震災後の経過と現状、ゲスト個々人の暮らし振りや心境等をお話しして頂きました。大熊町・双葉町は東京電力との関係も深い地域であり、他の町村とは異なる課題を抱えています。そのため、町全体の状況を報告してくださる方と、個々の課題に迫って報告してくださる方をゲストに迎えることにしました。

まず、双葉町の報告をしてくれたのは、松枝智之さんと齊藤宗一さん。

松枝さんは双葉町役場に勤務されていた経験から、町の災害対応の状況等を中心に、町全体の状況を報告。また、自宅が中間貯蔵施設の建設候補地になっている齊藤さんからは、候補地になっていることに対する心境、地域と東京電力との関係について報告して頂きました。

 

次に、大熊町の報告をしてくれたのは、秋本浩志さんと木村紀夫さん。

秋本さんは、大熊町の歴史や震災後の避難の様子を報告していただきました。大熊町の名産に話が及ぶと、会場からは「懐かしい」という反応と笑いが起こりました。津波で父と妻を亡くし、今も行方不明の次女を捜す木村さんは、立ち入り制限のある中での捜索活動の難しさ、震災と原発事故を経験して新たな生活を模索している現在の様子をお話ししてくださいました。

 

その後はゲスト4名にもう一度登壇して頂きパネルディスカッションを行いました。

中間貯蔵施設に対する心情や意見、そして、これからの5年をどのように暮らしていきたいか、それぞれに話を伺っていきました。

 

パネルディスカッション後には参加者同士が交流を楽しむことのできるフリータイムを設けました。

現状報告をしてくれたゲストを囲んで、展示資料を眺めながら、会場のあちらこちらで交流の輪ができていました。双葉郡未来会議は今後も8町村の住民同士の繋がりを大切にしていくとともに、この繋がりが未来へのバトンのひとつになっていけばと考えています。この日参加して下さった皆さんにとって、子ども世代やまちに何を残せるのかを考えるきっかけになっていれば幸いです。

 

「双葉郡未来会議 season3」に参加して下さった皆さま、ご臨席を賜りましたご来賓の皆さま、本当にありがとうございました。

season3 以降の活動も現在企画進行中です!詳細が決まり次第WEBにてお知らせいたしますので、お楽しみに!